運用手法としてダメなものをバッサリと言い切るのが本書の特徴!

株式だけではなく、投資信託から保険、仮想通貨まで幅広くお金に関わる商品に対して著者のメスが入る。
正直、容赦ありません!そして理由もシンプルなので、繰り返し読み込むことができました。
しかし、ちょっと難しい内容もあるので、株や投資、運用関係の本を2〜3冊くらいは読んだ後、実際に運用を始める前に読むのがオススメです。

 

タイトルには攻防自在とあるが、内容としては現金比率を5割はキープして運用するというような、かなり保守的なプランを紹介しています。
これは投資関係の本としてはかなり珍しいと思います。
著書の中にもあるが、本人が金融機関から圧力を受ける立場ではない点が、正直にモノを書くことのできることが理由ではないかと推測。

 

本書の中で一番、覚えておきたいと思ったこと

海外を対象とした投資を行う際の手数料についての解説が丁寧でしたので、ここに記録させていただきます。
ちなみに手数料は、どの証券会社でも共通で、約定代金の0.486%、最低手数料は5.4ドル、上限手数料は21.6ドル。
この最低手数料と上限手数料によって注意点が生まれる。
それは取引金額が1111ドル以下だと最低手数料をとられてしまう点。・・約定代金の比率の方が安いのに。
逆に4444ドル以上だと上限手数料までしかかからない計算になる。。
1ドル=110円と仮定すると1111ドルは約12.2万円、4444ドルは約48.9万円になる。
つまり、海外の商品に投資する場合は15万程度を最低金額としないと手数料で損をする形になってしまう。

 

そういった細かい内容まで解説がある点、かなり保守的な投資内容を紹介しているという点などから、初心者にもオススメ内容だと思います。冒頭にも記しましたが、ちょっと知識を入れておく必要はありますが。

 

著書紹介

題名:資産運用エッセンシャルズ工房自在の投資戦略
著者:小林武文
出版:株式会社幻冬舎

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